MEISSENメモ(50):マイセンのトップアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクご紹介

ヨルク・ダニエルチュク

ヨルク・ダニエルチュク
1952年生まれ。1969年にマイセン磁器製作所に入り、造形の修業をはじめる。1973年から活動を開始。1978年に「芸術の発展をめざすグループ」に入り、長年にわたりペーター・シュトラングとの共同作業を行う。同時期、ドレスデンの造形美術大学で彫刻を、その後ハレ・ブルクギービッヒェンシュタインの大学で容器成型を学び、さらに経験を積む。現在は造形師、デザイナーとして、ユニカートやシリーズ作品などの芸術的作品の制作にあたっている。「波の戯れ」のフォームをザビーネ・ワックスとともに、そして「コミックバード」をオラフ・フィーバーとともに考案している。
 
波の戯れ

さざ波のようなレリーフがモダンなフォームに映え、「用と美」の完全な一致を感じさせる作品です。フォームもデザインもアーティストのグループによって考案・製作されました。マイセンの食器のフォームには、自然から題材を得て生まれたものが数多くありますが、この「波の戯れ」もそのひとつ。水面に生まれるさざなみが清冽な印象を与えるレリーフや、花のつぼみや茎を連想させるフォームに大きな特徴があります。フォームを考案したのは、現代マイセンの造形の旗手といわれるザビーネ・ワックス女史。幾何学的で繊細なレリーフをひとつひとつ正確に手でカットして、母型を作り出しました。ティー、コーヒー、プレート、ポットなど、すべてに統一性があり、流れるようなラインが生まれます。 湖を渡る風によって水面にさざなみがたつように、輝く白磁の上を波のようなレリーフが浮かんでいます。考案したのは、マイセンのデザイナー、ヨルク・ダニエルチュク。彼の指導のもとで、熟練した職人達が調和のとれた波型レリーフを効果的につけていきました。まさに「21世紀のマイセン」を代表するシリーズといえます。
 
コミック・バード(ウェディング)

「コミック・バード」のテーマはもちろん「トリ」。それも白色のカラスです。人間の生活をおもしろおかしく、ユーモラスに、また温かみのある皮肉も少しまぜながら、描いています。ドイツ語で、いつも回りを愉快にさせる人のことを「おもしろドリ(Spassvogel)といいますが、このコミック・バードは、ドイツの人々が共通してもっている、あるおかしなトリのイメージに由来しているそうです。(そのトリは、新聞のコラムやテレビなどにもときどき顔を見せています。)また、動物の擬人化は、昔からマイセンが最も得意とするところでした。この写真のウェディングのほか、アウグストⅡ世、コーゼル伯爵夫人、看護師、医師、煙突掃除、美食家、教授、弁護士、秘書、パイロットなどさまざまな種類が数多くあります。
 
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 、またはマイセンのオンラインショップ(今春4月オープン)でお求めいただけます。

MEISSEN 新作 ドクター人形「外科医」

昨年誕生したマイセンのドクター人形のシリーズ。今年は「外科医」です。手術着を着け、落ち着いた物腰の信頼できる外科のお医者さんの姿です。作者のヨルク・ダニエルチュクは、現代マイセンを代表する造形家です。300年の歴史をもつ造形の伝統を背景に、次々に新しい作品に挑むダニエルチュク。大型の作品から小さい人形まで、真に迫る表現力には定評があります。
 
ドクター人形「外科医」  2017年発売 

ドクター人形「外科医」  2017年発売  品番:73706/901300 高さ:18.8cm

マイセンを擁するドレスデン県(ドイツ)では、18世紀の昔から医学が盛んでした。その伝統は19世紀から20世紀に続き、1954年には現在のドレスデン医学アカデミーが設立されています。医学そして薬学の盛んなこの地では、近代医学と同時に家庭の医学として薬草などの知識も普及しています。
 
ドクター人形「内科医」  2016年発売
ドクター人形「内科医」  2016年発売   品番:73618/901300、高さ:19cm

*マイセンの製品は、全国主要百貨店 、またはマイセンのオンラインショップ(今春4月オープン)でお求めいただけます。

MEISSENメモ(49):マイセンの「剣マークの変遷」のご紹介

マイセンの「剣マークの変遷」のご紹介をします。
マイセンの製品には、底面に窯印として「剣マーク」が描かれています。このマークは、男性は「シュヴェルトラー」、女性は「シュヴェルトレリン」とよばれる専門の絵付師によって手描きされています。この窯印は、1722年にマイセンの検査官のシュタインブリュックが、国立マイセン磁器製作所の窯印として、ザクセン選帝侯の紋章から「双剣の文様」を使用することを提案したことに始まりました。それまでは、マイセンの生みの親、アウグスト強王(アウグスト・レックス)の頭文字ARを組み合わせたものが使われるか、何も描かれない場合もありました。剣のマークが正式に採用された後、剣の描きかたは歳月とともに変化し、当初はほとんど真っすぐに描かれていた刀は時代と共にサーベルのように優雅に湾曲した形になりました。刀の交差する位置もしばしば移動し、さらに星形や点、弓形などのマークが描き添えられる時期もありました。こうした窯印の変遷は、作品の制作年代の推定に役立っています。また「剣マーク」は1875年以降、マイセン磁器製作所として国内外で商標登録され法的に保護されています。

マイセン「剣マーク」の変遷


*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
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