月別アーカイブ: 2月 2017

MEISSENメモ(46):美術様式から見たマイセン磁器、「アール・ヌーヴォー」のご紹介

1710年の設立以来、時代ごとに新しい様式を取り入れてきたマイセン。その作品群は、約23万種類にのぼり「様式の宝庫」ともいわれています。今回は、「アール・ヌーヴォー様式」を取り入れたマイセンの作品をご紹介します。「アール・ヌーヴォー」は19世紀末にヨーロッパで流行した様式で、曲線が特色。マイセンでは新しい美術様式取り入れるべく、他の分野で活躍している芸術家を招聘し、この様式の習得と発展に努めました。パウル・ショイリッヒが制作した置時計や人形、ユリウス・コンラート・ヘンチェルの真骨頂である人形「子供シリーズ」などがあげられます。
 
*パウル・ショイリッヒ(1883-1945)
パウル・ショイリッヒは、自由に制作するアーティストとしてマイセン磁器製作所で活躍しました。作品保管庫に保存されているショイリッヒの制作モデル「102」という数字は、この作家とマイセン製作所の実りの多いつながりを示すだけでなく、20世紀初頭のショイリッヒが最も創造的であった期間を表しています。彼の彫像は、芝居がかっていて、エロティックで非常に効果的です。作品の「扇を持つ婦人」、「誘拐婦人と鹿」、「アマゾーネとキューピット」、そして「落馬する婦人」は、1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞しました。磁器という素材を熟知し、内側から溢れるような力とダイナミックな表情をその彫像に与えたことが、ショイリッヒの真骨頂といえるでしょう。
*ユリウス・コンラート・ヘンチェル(1872-1907)
造形家。この時代の芸術家の中にはすでに他で名を成して、マイセンによばれた人が多くいましたが、ヘンチェルはマイセンに生まれ、マイセンの養成所で学んだ生粋のマイセン人。最も有名なのは子供シリーズです。子供のあらゆる姿、表情、しぐさの一つひとつを生き生きと的確にとらえ独自のスタイルを確立しました。愛らしく現代の服を着た天使のような子供たちは本当に見る人を元気づけます。当時すでに200年の伝統を持ち、クラシックな磁器を作り続けていたマイセン製作所に、文字どおり若々しい新風を吹き込んだと言える作品です。当時のマイセン新聞はこう伝えています-「マイセン磁器製作所は、現代の小像の分野において、特に人間描写の点で最も大きな、そして重要な貢献を果たしている。」

人形「身支度をする女性と天使」


人形「身支度をする女性と天使」
マイセンにアール・ヌーヴォー様式の人形を数多くもたらしたパウル・ショイリッヒが、が1923年頃に原型を作った作品です。靴下留めを結んでいる女性と、それを覗き込んでいるキューピット。ユーモラスな題材と女性の曲線美、そして白磁との対比が見事な絵付などが特徴的です。(品番:73315/900100、高さ:25.3cm)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

人形「扇をもつ婦人」


人形「扇をもつ婦人」
原型は1930年、パウル・ショイリッヒによって作られました。ショイリッヒの作品の中でも最も美しいラインを持つといわれています。1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞。(品番:73322/900500、高さ:約47㎝)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

人形「誘拐」


人形「誘拐」
パウル・ショイリッヒの傑作の一つです。優雅な男女の姿と、様式的に表現された馬が見所です。1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

時計


 
時計
パウル・ショイリッヒが1918年に原型を作りました。男の子と女の子、二人のプットーが時計を持ち上げています。二人はこの大きな丸い時計を所定の位置に保つのに全身の力を使っています。二人の顔はお互いにとても似ていて、性差は見ただけではわかりません。クッションの上の足の組み方の違いが、この彫像のシンメトリーによる緊張を緩和しています。(品番:60830/900500、高さ : 約35cm)

ヘンチェルの人形「子供シリーズ」


ヘンチェルの人形「子供シリーズ」
原型は1900年の初めに、ユリウス・コンラート・ヘンチェルが生み出しました。
上:人形「犬と眠る子供」、大きな犬にもたれかかり、すやすやと眠る子供の姿が微笑みを誘います。(品番:73368/900300、高さ:8cm)
左:人形「棒遊びをする子供」、楽しそうに棒遊びをする子供。はずむ心が伝わってきます。(品番:73365/900100、高さ:18.5cm)
中:人形「人形を持つ少女」、あどけない表情や自然な姿態が大きな魅力となっています。(品番:73375/900100、高さ:16.5cm)
右:人形「木馬に乗る子供」、新聞紙で作った帽子を被り、木馬にまたがって無心に遊ぶ子供の姿が愛らしいです。(品番:73366/900100、高さ:17cm)
この他、「犬を見つめる子供」「子牛と子供」「人形と遊ぶ子供」「本を読む女の子」「絵本を見る子供」「ミルクを飲む子供」などたくさんの種類があります。
 
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。

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MEISSENメモ(45):美術様式から見たマイセン磁器、「自然主義」のご紹介

設立以来、時代ごとに新しい様式を取り入れてきたマイセン。その作品群は、約23万種類にのぼり「様式の宝庫」ともいわれています。
今回は、「自然主義様式」を取り入れたマイセンの作品をご紹介します。「自然主義」は19世紀後半の様式で、ありのままの自然の姿を忠実に再現するのが特徴です。マイセンでは、ユリウス・エデュアール・ブラウンスドルフ教授(1841-1922)に始まりました。1862年からマイセンの絵付師として活躍し、1890年にマイセンの養成学校の教授となったブラウンスドルフ。自然主義と印象主義の中間をいくようなタッチに特色があり、その微妙な色合いと流暢な筆の運びは、次代のマイセンに多大な栄光をもたらしました。花や果物を描いたプラークや花瓶、テーブルウェアなどがあります。

花瓶「自然主義の花絵付」


花瓶「自然主義の花絵付」*世界限定25点
マイセンに新古典主義の時代を拓いた造形家エルンスト・アウグスト・ロイテリッツのフォームに自然主義の手法で花を描きました。ロココの反動ともいえる新古典主義においては、厳格なギリシア・ローマ様式が尊ばれましたが、本作品では優しい趣の花絵付が新古典主義の厳格さを和らげているところに特色があります。(品番:50438/25A061、高さ:46cm)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

蓋付花瓶「自然主義の手法による花と果物」


蓋付花瓶「自然主義の手法による花と果物*世界限定25点
描かれている花と果物は自然主義の様式によるもので、息をのむほどの自然描写により、非常に芸術的な作品となっています。つぼみ、花びら、葉、それらは朝露をたたえ、炎をくぐったとは思えないほど瑞々しく繊細です。マイセン花絵付の集大成といえるでしょう。(品番:51114/25A059、高さ:53cm)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

額装プラーク「自然主義のバラ」


額装プラーク「自然主義のバラ」
ユリウス・エデュアール・ブラウンスドルフ教授が生み出した、自然主義の絵付技法を踏襲。絵画のようなデッサンや色彩に陰影をもたらす顔料の扱い方など高度で繊細な技法すべてに精通したマイスターだけが描ける名品です。(品番:58263/253601A、額装サイ:45×56cm)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ヒルガオ」の花が描かれた、プレートとコーヒーカップ&ソーサー


「ヒルガオ」の花が描かれた、プレートとコーヒーカップ&ソーサー
「自然主義」という手法をもたらしたブラウンスドルフ教授の影響で生まれた絵柄です。白磁に白い花を描くことは至難の業と言われていますが、中でもこの「ヒルガオ」の花を描くには非常に高度な技術が必要です。水彩画を想わせるタッチが新鮮な作品です。(プレート/品番:252510/23501、径:18.5cm、コーヒーカップ&ソーサー/品番:252510/23582)
 
 
 
 
 
 
 
 
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。
 
<マイセンの養成学校について>
国立マイセン製作所の付属学校です。絵付師、ヨハン・グレゴリウス・ヘロルドが前身を作り、ザクセンの皇太子クサーヴァーが製作所直轄の学校として1764年に設立しました。以来、マイセンで働く人はごく少数の例外を除いて、全員この学校の出身者です。競争率は年によって異なりますが、平均15~20倍と狭き門となっています。養成学校の生徒たちは、手描きによる磁器絵付師の職を身につけるために自然をお手本にしています。鳥、果物、花のデッサンを繰り返すことによって、高い描写力が生まれるため、生徒たちは1年間全く磁器に触れることなく、ひたすらデッサンの修行を積みます。ここで3年半学び、成績がよければマイセンの製作所に入り、更に実習を続けることが許されます。
 
*「マイセン倶楽部」の会員様には毎年11月頃に、この養成学校の生徒たちが描いた作品をテーマにした「マイセンカレンダー」(有料)をご案内しております。
*「マイセン倶楽部」については、マイセンサイト「マイセン倶楽部」 をご覧ください。

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MEISSEN 彫像「鳥」のご紹介

マイセンでは、1710年の設立当初から、動物彫像を作ってきました。等身大のものからミニチュアまで、その数は非常に多く、姿だけでなく、その特質まで写し取ろうとする情熱が感じられます。今回は、その中でも「鳥」をモチーフにした彫像をご紹介します。ヨーロッパで知の女神ミネルヴァの遣いとされる「フクロウ」をはじめ、ギリシア・ローマ神話において永遠の命の象徴とされる「白鳥」、足を踏み入れたことのない南国への憧れが感じられる「オウム」、そして「サギ」、「ガチョウ」、「ワシ」、「カモメ」、「ニワトリ」などさまざまな種類の鳥の彫像があります。


左上から右へ
カモメ(品番:77M01/000000、高さ:45cm)
オウムのいる燭台(品番:79M07/900184、高さ:44cm)*世界限定25点
フクロウ(品番:77023/900100、高さ:24.5cm)
白鳥(品番:77065/900100、高さ:13cm)
白鳥(品番:77066/900100、高さ:12cm)
幹の上のオウム像(品番:77074/900184、高さ:25cm)
雌鶏(品番:77082/900100、高さ:10cm)
オウム(品番:77116/900100、高さ:37cm)
雄鶏(品番:77169/900180、高さ:35cm)
フクロウ(品番:77245/000000、高さ:35cm)
クロウタドリ(品番:77289/900100、高さ:34cm)
メンフクロウ(品番:77368/900100、高さ:12.5cm)
シロフクロウ(品番:77372/900100、高さ:13cm)
フクロウ(品番:77381/900100、高さ:16.5cm)
サギ(品番:77416/000000、高さ:46cm)
ヒナ(品番:77431/900100、高さ:4.5cm)
ガチョウ(品番:77452/000000、高さ:31cm)
フクロウ(品番:86513/000002、高さ:38cm)
 
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。

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メディア情報:ミセス 3月号

出版社名:文化出版局
2017年2月7日発売号
ミセス ウェブサイト

ミセス 3月号 表紙


 
 
創刊1961年、『ミセス』は毎日の暮らしに
美しさ、豊かさを求めるすべての大人の女性に上質な情報を、
洗練されたビジュアルでお届けしている女性誌です。
 
 
特集「花のある幸せ」内の34ページに、
ベルナルドのコレクション「エロイーズ」が、
そして、47ページには、ラリック
デカンタ「ドゥ ザネモーヌ」が掲載されました。

ベルナルド コレクション「エロイーズ」


コレクション「エロイーズ」
豪華なゴールドに可憐な花をあしらったコレクション「エロイーズ」。ロマンティックな雰囲気が漂うデザインは、フォーマルなディナーにはもちろん、優雅なアフタヌーン・ティーの時間にもよく合います。食卓に夢と楽しさを運んでくれ、毎日の生活にうるおいをもたらしてくれることでしょう。
左上から、プレート21cm(品番:0487/0017)、プレート26cm(品番:0487/0013)、ティーカップ&ソーサー(品番:0487/0091)、シュガーボウル(品番:0487/0155 )、クリーマー(品番:0487/0057)、コーヒーポット(品番:0487/0034 )
*コレクション「エロイーズ」は、ベルナルド リーガロイヤルショップ(大阪)、及びジーケージャパンオンラインショップでお求めいただけます。
 

ラリックのデカンタ「ドゥ ザネモーヌ」レッド/ホワイトエナメル


ラリックのデカンタ「ドゥ ザネモーヌ」レッド/ホワイトエナメル
咲き誇るアネモネの花を、ストッパーにデザインした「ドゥ ザネモーヌ(フランス語で二輪のアネモネ)」。ルネ・ラリックが1931年にデザインしたこの名作を、素材をガラスからクリスタルに変えて復刻しました。花の中心に手作業で塗られたエナメル彩がポイント。そのまま置くだけで絵になる、ルネ・ラリックの類まれなデザイン感覚が遺憾なく発揮された作品です。このレッド以外にクリアとブラックがあります。
デカンタ「ドゥ ザネモーヌ」レッド/ホワイトエナメル(品番:10520000 )、デカンタ「ドゥ ザネモーヌ」クリア/ブラックエナメル(品番:10519800 )、デカンタ「ドゥ ザネモーヌ」ブラック/ホワイトエナメル
ラリックの製品は、ジーケージャパンオンラインショップをはじめ、直営店 ラリック リーガロイヤルショップ(大阪)や、全国主要百貨店 でお求めいただけます。

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メディア情報:モダンリビング No.231

出版社名:ハースト婦人画報社
2017年2月7日発売号
モダンリビング ウェブサイト

モダンリビング No.231 表紙


 
 
モダンリビング』は1951年創刊。
家とインテリアのラグジュアリー住宅誌です。
毎号「幸せを実感できる暮らしと空間」を提案しています。
 
169~177ページの「空間に品格を与える インテリアアイテム20」に、
ラリックの香水瓶「クレールフォンテーヌ」
「クレールフォンテーヌ ミッドナイトブルー」、
そして「フォリー」が掲載されました。

ラリックの香水瓶


左から
香水瓶「クレールフォンテーヌ」
1931年にルネ・ラリックによりデザインされた香水瓶。すずらんの花のモチーフを一つ一つ手作業でサティナージュ(フロスト加工)を施し、香水瓶のストッパーとした独創的なデザインです。クレールフォンテーヌとはパリ郊外にあるルネ・ラリックの工房があった場所です。(品番:1130000)
香水瓶「クレールフォンテーヌ ミッドナイトブルー
鮮やかな「ミッドナイトブルー」。美しい青の色彩が、透明感のある瓶本体に心地よいアクセントを加えています。(品番:10363600)
香水瓶「フォリー」
香水瓶「フォリー」のボディーは、マーガレットの花芯を表現しています。花のレリーフがアンタイユ(沈み彫り)で施されたティアラ型のストッパーは、花びらを一枚一枚はがしていくときの恋人たちのあのつぶやきを思い出させます。「アン・プー、ボクー、パッショネマン、ア・ラ・フォリー(少し愛してる、たくさん愛してる、情熱的に愛してる、気が狂いそうに愛してる…)」(品番:1132700)
 
ラリックの香水瓶は、ジーケージャパンオンラインショップをはじめ、直営店 ラリック リーガロイヤルショップ(大阪)や、全国主要百貨店 でお求めいただけます。

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