「マイセン磁器とキリスト教」についてをご紹介します。
マイセン磁器には「キリスト教」という一つのジャンルがあります。
マイセン磁器の 生みの親、アウグスト強王はザクセンの王と同時にポーランドの国王となる ために、プロテスタントからカトリックに改宗しました。
その経緯から強王は、 聖書に由来するさまざまな場面をマイセン磁器で作らせたのでした。
強王の命を受け制作した天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは牧師の 家に育ったため、聖書に関する知識や造詣をもち、信仰心も深かったことが 知られています。
そして宮廷に使える前は石工として教会彫刻に携わって いました。このような背景により、マイセンはバチカンをはじめヨーロッパの 宮廷から宗教をテーマにした作品の注文を受け、カトリックの象徴である 「聖母マリア」を題材とした作品が数多く作られました。