MEISSENメモ(118):
「マイセン磁器とキリスト教」についてのご紹介

「マイセン磁器とキリスト教」についてをご紹介します。

マイセン磁器には「キリスト教」という一つのジャンルがあります。
マイセン磁器の 生みの親、アウグスト強王はザクセンの王と同時にポーランドの国王となる ために、プロテスタントからカトリックに改宗しました。
その経緯から強王は、 聖書に由来するさまざまな場面をマイセン磁器で作らせたのでした。
強王の命を受け制作した天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは牧師の 家に育ったため、聖書に関する知識や造詣をもち、信仰心も深かったことが 知られています。
そして宮廷に使える前は石工として教会彫刻に携わって いました。このような背景により、マイセンはバチカンをはじめヨーロッパの 宮廷から宗教をテーマにした作品の注文を受け、カトリックの象徴である 「聖母マリア」を題材とした作品が数多く作られました。

 

聖母子像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1732年)
品番:72M01/900300、高さ:約73cm
聖母は自愛に満ちたまなざしで堂々と、しかしあくまでも優美な姿で地球の上に立ち、 人類の幸せを祈り、神と人との間をとりなす優しい存在として表現されています。
流れるような服のひだ、焼物としての大きさ、表情、すべてに逸品としての品質が備わった作品です。
地球の上に乗る聖母子像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1738年)
品番:72M02/900380、高さ:約46cm
地球の上に横たわる龍を足元に置き、それを踏み、堂々と優位を誇る聖母子の姿が表現されています。
優しさの中にも威厳に満ちた聖母マリアのまなざしと、幼いながら健気に龍と対峙しようとしている幼子。
そしてイエスの姿が、この作品を印象深いものにしています。
宗教作品としては珍しい、色使いの多い作品です。
聖テレジア像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1775年)
品番:72102/900300、高さ:約20cm
カトリックの聖人のひとり、聖テレジアと天使を表現した清らかな立像。
聖テレジアは16世紀にスペインで生まれ、活躍した聖人で、その「自叙伝」や「完徳の道」「霊魂の城」は現在でもキリスト教界で読み継がれ、 「イエズスの聖テレジア」という名前でも有名です。
この像においても書物を著している姿で表現され、それを助けるように愛らしい天使が寄り添っています。
疑いのない信仰心にあふれた聖テレジアの表情に加え、布の動きまで感じられる臨場感も芸術的な逸品です。


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