MEISSEN マイセン:新しい発想で作り出した
彫像「見ざる、聞かざる、言わざる」のご紹介

新しい発想で作り出した彫像「見ざる、聞かざる、言わざる」をご紹介します。

 

彫像「見ざる、聞かざる、言わざる」
上から、コビトキツネザル、マンドリル、ゴリラ

次代のマイセンを担う造形家、マリア・ヴァルターによる
新しい発想で生み出された三猿の彫像をご紹介します。
東洋の三猿に出会ったヴァルターは、今までの表現とは違い、
異なる種類の猿を縦に積み上げて互いの目や耳をふさがせました。
これには既存の「悪を見ざる、聞かざる、言わざる」ではなく、
確実に「見て、聞いて、行動しよう」というヴァルターのメッセージが
込められています。
見ることができないため、進む道がわからずしゃがんでいるゴリラ。
聞くことができないため、何も伝えられないマンドリル。
そして一番上のコビトキツネザルは、大きな目で全てを見て、
自分が事を難しくしてしまったために、手で口を押さえ黙っています。
これらのユニークな相互作用がこの彫像に新鮮な印象を与えています。
彫像「見ざる、聞かざる、言わざる」*世界限定25点*
品番:78327/900384、高さ:約41cm



マンドリルに目をふさがれて動けないゴリラと、コビトキツネザルに耳をふさがれて何も聞こえなりマンドリル。



足でマンドリルの耳をふさぐコビトキツネザル。そして自分が事を難しくしてしてしまった事を見て口ふさいでいます。




マリア・ヴァルター/Maria Walther
造形の名手、マリア・ヴァルター。1988年生まれ。
ヴァルターは、サービス造形職業専門学校で学んだ後、
モードファッションの裁縫師になるための教育を受けました。
その後デザインへの情熱に気付き、バイエルン州へ向かい職業専門学校や
製品デザイン専門学校で教育を受け、製品デザイナーの州の資格を取得しました。
自動車産業で経験を積んだ後、2013年にマイセン磁器製作所に入った異色の存在で
トップアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクの門下生となりました。


日光東照宮の三猿。伝統的な「悪を見ざる、聞かざる、言わざる」を表現しています。


MEISSENメモ(108):夜空のような「プラチナコバルト」の
絵付のご紹介

夜空のような「プラチナコバルト」の絵付をご紹介します。
 

「プラチナコバルト」の絵付。柄番号:681790



プラチナとコバルトブルーのコントラストが美しい、まるで夜空の星座を描いたかのような文様。
この絵付技法は1969年頃、現代マイセンの巨匠、ヴェルナー教授と
アーティスト、ルディ・シュトレによって生み出されました。



二度の高温焼成の後にはじめて得られる深遠なコバルトブルーの上に、
高価な目の覚めるようなプラチナで鮮やかに絵付されます。
描かれているのは、現代マイセンの人気シリーズ「サマーナイト」のワンシーン「花の輪舞」に登場する
大鹿、鹿、キツネなどの森の動物。
よく見るとフォームいっぱいに描かれた動物たちは、無数の小さな花・葉・渦模様から成り立っています。
そしてその周りにも花がエレガントに散りばめられています。
カップやソーサー、プレート、それぞれ異なる絵柄が描かれているのも特徴。
夏の夜にぴったりな幻想的で豪華な作品です。

MEISSEN マイセン:ベトガー炻器に絵付が施された
珍しい作品のご紹介

ベトガー炻器に絵付が施された珍しい作品をご紹介します。

 

白磁が生まれる前の焼物、ベトガー炻器に絵付が施された珍しい作品、
ライオンの仮面「エキゾチック」とゲラダヒヒの仮面「エキゾチック」を
ご紹介します。
ベトガー炻器に描ける上絵顔料は限られているため、
絵付は非常に困難とされています。
本作品は花絵付のマイスター、カトリン・ゲッツラフがデザインし、
試行錯誤で色合いを研究し完成させました。
主にアフリカ大陸に生息する雌の「ライオン」と稀少な大猿「ゲラダヒヒ」の顔に
密林の花や葉を描きました。
野趣豊かな赤茶色のベトガー炻器に独特のエレガンスが生まれ
印象的な作品となりました。
仮面のフォームのオリジナルは20世紀初頭のマイセンを牽引した造形家、マックス・エッサーが1920年代に制作したもので、
当時その見事な造形美が大変な話題となりました。
左:ライオンの仮面「エキゾチック」、右:ゲラダヒヒの仮面「エキゾチック」



カトリン・ゲッツラフ 
Katrin Getzlaff

1969年マイセン生まれ。
1986年、マイセン磁器製作所付属養成学校に入学し、1990年に卒業(花絵付)。
卓越したその技術によって2009年から自然主義の花絵付を中心に作品の幅を広げ、
多くの世界限定作品を手掛けて今に至っています。


ライオンの仮面「エキゾチック」*世界限定25点*(品番:86007/236484、サイズ:約29×33cm)

ゲラダヒヒの仮面「エキゾチック」*世界限定25点*(品番:86001/236384、サイズ:約42×54cm)




マックス・エッサー
Max Esser

(1885-1943)
造形家。ベルリンで学び、
マイセンとは契約によって自由な制作活動を行っていたした。
ベトガー炻器による動物彫像は特に有名です。
彫像「カワウソ」で、1937年パリ万国博覧会でグランプリを受賞。
 
 
 


※ベトガー炻器
マイセンの創始者、アウグスト強王の命を受け、錬金術師、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーによって、
ヨーロッパ初の白磁を発明するのに先立って作り出されたのが赤茶色の焼物でした。
それは炻器といい、その記念碑的な価値から「ベトガー炻器」という名称で呼ばれています。
炻器は膠塊粘土(こうかいねんど)と呼ばれる鉄を含んだ茶褐色の土で作られています。
白磁の焼成の成功以降は次第に顧みられなくなりましたが、二十世紀に入ると、彫塑(ちょうそ)に適した特性が見直され、
再び動物彫像など多くの作品がこの製法で作られるようになりました。


*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
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