マイセンのマイセンの「嗅ぎ煙草入れ」について
フランスで流行した「嗅ぎ煙草」は18世紀にはヨーロッパ全土に広まりました。
貴族や上流階級の間では自分の「嗅ぎ煙草」の蓄えを高価な磁器のボックスに保存していました。
それに伴い美しい絵付や細工が施された多くのボックスが作られました。
このような「嗅ぎ煙草入れ」は、おそらく今日の金のライターよりも重要な地位を表す象徴でした。
当時の優雅な宮廷生活を想像しながらアクセサリーや小菓子などを入れてみてはいかがでしょうか。
MEISSENメモ(101):マイセンの「デジュネ」セットについて
マイセンの「デジュネ」セットについて
17~18世紀のヨーロッパの宮廷で流行した、新しい飲み物を楽しむために生まれた「デジュネ」セット。
「デジュネ」はフランス語で「昼食」の意味ですが、マイセンでは、2人用の朝食用セットのことをいいます。
カップ2客、ポット、シュガーポットとクリーマーなどがお揃いのトレーにのっています。
コーヒー、ティー、そしてカカオを使った飲み物のショコラは最高の贅沢として知られ、
それを味わうための磁器は急速に発展していきました。
優れたフォームと絵柄が次々に生まれ、宮廷の話題を独占していました。
現在でも当時のフォームに新たな絵付をしたさまざまな「デシュネ」が作られています。
MEISSENメモ(100):マイセンのカップ&ソーサーについて
マイセンのカップ&ソーサーについて
マイセンのほとんどのカップ&ソーサーのカップとソーサーの容量は、ほぼ同量であり、
ソーサーが深めで見込み線(カップを置くための線)がないことは知られています。
なぜ「ソーサーが深め」なのかは、
当時熱い飲み物が苦手だったヨーロッパの人々が熱いコーヒーをカップからソーサーに移して飲んだという説や、
上澄みの部分を飲んだ。またはカップにもソーサーにも飲物を入れて供した説など諸説あります。
それを表わしている資料として、貴婦人らしき女性が優雅にコーヒーをソーサーに移している姿や、
コーヒー好きの人々が飲む姿をユーモラスに表現された版画が残されています。
18世紀では贅沢品だったコーヒーを「白い金」と言われた高価な磁器で飲んでいたという歴史を感じますね。
代表的なカップ&ソーサーをご紹介します。