「マイセングラス 「バッカス ロゼット」をご紹介いたします。
冷たい飲物が美味しい季節となりました。
今回はマイセン磁器とドイツのガラスウェア「テレジアンタール」がコラボレートして誕生した
マイセングラス「バッカス ロゼット」をご紹介します。
さまざまフォームがあり、ステム(脚)のないデザインですので、
飲物だけでなく、シャーベットなどのスイーツや、テーブルフラワーの花器としてもお使いいただけます。
バラの飾り(ロゼット)とグラスに巻かれたリボン状の飾りがアクセント。
カラーは5色ありテーブルを華やかに彩ります。
◆ステム(脚)のないデザインについて
このデザインは中世の時代の「レーマーグラス」が源となっています。
「レーマーグラス」とは、一般的に卵型や樽型のカップと太いステム部分からなるワイングラスを意味します。
ステム部分には突起状の施しがあり、当時ナイフとフォークを使用する習慣ができる前に、
食べ物をつかんだ油だらけの手でグラスを持っても滑らない工夫であったといわれています。
*「バッカス ロゼット」は、マイセンオンラインショップ 、またはマイセン リーガロイヤルショップや全国主要百貨店 でお求めいただけます。
MEISSENメモ(96):「紫陽花」がモチーフのプラークのご紹介
「紫陽花」がモチーフのプラークをご紹介します。
「紫陽花」の主な原産地は日本や中国です。
かつてオランダの東インド会社によって日本や中国の磁器と共に、
このエキゾチックな花「紫陽花」はヨーロッパへ広まり、品種改良もされ今日も人気があります。
特にマイセンでは、20世紀に活躍した若いアーティストたちがこの花の絵付に取り組みました。
今日でもさまざま絵付師が美しい「紫陽花」を描いています。
それぞれのアーティストによって異なる表現があり、マイセンの花の描き方の多様性に驚くほどです。
MEISSENメモ(95):マイセンの伝統技法「クリスタル・グラズーア」のご紹介
マイセンの伝統技法「クリスタル・グラズーア」をご紹介します。
磁器制作(上絵付)の工程では、第一焼成(素焼き)の次に釉をかけ本焼成し、純白の生地に絵付し、
さらに焼成(複雑な絵付の場合は数回)し完成に向かいます。
特殊な釉薬を用いて焼成すると、窯内の炎の偶然の作用により雪の結晶のような文様が生じ、
この技法は「クリスタル・グラズーア(結晶釉)」と言われています。
古来日本や中国で珍重されてきたこの難しい技法「窯変」は、19世紀後半のヨーロッパでもさまざまな磁器製作所が試み、
20世紀初頭のマイセンで独自の発展を遂げました。
昨年この伝統技法を進化させた新作プラークが誕生しました。
クリスタル・グラズーラによる荒い表面に絵付された美しい作品には、結晶釉と絵付の見事な調和が見られます。