MEISSENメモ(76):「異民族」の人形のご紹介

「異民族」の人形をご紹介します。
 
マイセンの人形ジャンルの一つに「異民族」をモチーフにしたものがあります。
18世紀に好まれた「シノワズリー」は、やがて中国人だけではなく「見知らぬ民族」へと興味が広がりました。
これはアウグスト強王が、異民族に興味を覚えたことによるものです。
北西アフリカのムーア人(イスラム教徒の呼称)、インド南西部のマラバル族、ペルシャ人、中国人や日本人などです。
なかでもムーア人は、アウグスト強王の膨大な磁器や宝飾品のコレクションにしばしばみられます。
いずれも当時の宮廷人の東洋への憧れを凝縮した人形たちです。

象に乗るペルシア人とムーア人/ムーア人と馬




象に乗るペルシア人とムーア人
「富」を象徴する贅沢な衣装を身に着けたペルシア人と、象使いのムーア人が象に乗った群像。
「ムーア人」とは、一般に北西アフリカ、マグレブ地方のイスラム教徒のヨーロッパにおける呼称で、モール人ともいわれます。
(品番:67019/900380、高さ:約28cm)
ムーア人と馬
ムーア人の褐色の肌と衣服の色の対比、それに躍動感溢れる白馬の形態がこの磁器に命を与えています。
必死に手綱をとるムーア人の真剣な瞳が緊張感をもたらし、単に「人形」という枠を超えた魅力を生み出しています。
(品番:67018/900300、高さ:約41cm)
 

マラバルの男/マラバルの女


マラバルの男/マラバルの女
「マラバル族」とは、インド南西のゴアとコモリン岬の間の
マラバル海岸と呼ばれる地方に住む人々のことです。
この地は山に囲まれた肥沃な土地で、ココヤシやカルダモン、
胡椒などの香辛料などが栽培されています。
本作品の原形はフリードリヒ・エリアス・マイヤーが
1750年頃に作成したといわれます。
マイヤーは、この人形にできるだけ見慣れない服装をさせ
「異国の人々」というテーマを強調しました。
またロカイユという装飾の施された台座に、
マイヤーらしいロココのおもかげが残されています。
(品番:67035/900380、高さ:約18.5cm、
品番:67036/900380、高さ:17cm)


木陰の中国人男女/鳥籠を持つ中国人男女




木陰の中国人男女
あずまやで憩う二人の中国人。手びねりで作られた美しい花や透かし彫りが作品の工芸性を高めています。
実際のアジアをそのまま写したのではなく、豊かな想像力によってよりエキゾチックなものになっている点も特徴です。
(品番:65640/900300、高さ:約19cm)
鳥籠を持つ中国人男女
幼な子に鳥かごを見せる男性。そして椅子に乗り手を広げて中を見ようとする子供を母親がやさしく支えています。
日常のひとこまを想像力豊かに表現した作品です。(品番:65641/900300、高さ:約16cm)
 

日本人(女性)/日本人(男性)




日本人(女性)
マイセンのアーティストによる、美しい日本の芸妓です。
作品からは茶道や邦楽、舞踊や書などさまざまな伝統芸を修得した芸妓の内面から滲み出るような教養が感じられます。
マイセンが憧れてやまない東洋の美を体現したような逸品です。(品番:65677/900184、高さ:約16.5cm、2012年世界限定作品)
日本人(男性)
オリジナルは、アール・ヌーヴォー様式の時代の重要なデザイナーの一人、アルフレッド・ケーニッヒが創作しました。
男性がまとっている「ゆかた」は伝統的な日本の着物のひとつで、東洋的な文様が豊富に施されています。
(品番:65676/900384、高さ:約18.5cm、2013年世界限定作品)
 


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