MEISSENメモ(90):幸福の象徴、人形「パゴダ」のご紹介

幸福の象徴、人形「パゴダ」をご紹介します。
 
頭と手がゆるやかに動く「パゴダ」。頭はうなずくように前後に動き、手は手招きするように動く珍しい人形です。
この東洋人のような個性的な作品の原型は1740年、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーとヨハン・フリードリヒ・エベラインという
初期のマイセンの天才的な造形家によって作られました
本来、パゴダとは仏塔のことですが、18世紀中頃に中国趣味(シノワズリー)がもてはやされた頃のヨーロッパでは、
東洋を象徴する建築物を表すと考えられていました。
この人形が典型的な東洋のイメージを表現していたために「パゴダ」の名称がつけられたとされています。
衣装の絵付は天才的な絵付師、ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが「インド文様」と呼ばれる東洋的な柄を考案しました。
また恰幅のよいお腹には、中国から伝わった布袋様の人形にも影響を受けたというその片鱗を見ることができます。
神聖ローマ帝国のプロイセン王、フリードリッヒ2世は特にこの人形を好み、マイセンに10体以上注文して、
それらは現在もドイツのサンスーシー宮殿に展示されています。
「憂いがない」という意味の「サンスーシー(無憂宮)」は、王の夏の離宮として1747年に建てられました。
ヴェルサイユ宮殿にも匹敵するロココ様式の宮殿で、「音楽の間」や中国式のあづまやなど、
趣味豊かな王を彷彿とさせる作りとなっています。
特に福々しいこの人形は「憂いを晴らす」のに最適だったようです。
(*人形「パゴダ」は作られた時により衣装の色・柄が異なり、サイズも数種あります。)


人形「パゴダ」
品番:(男)67817/900380 (女)67823/900380、各高さ:約15cm

人形「パゴダ」
品番:(男)67817/90A069 (女)67823/90A069、各高さ:約15cm

人形「パゴダ」
品番:(男)67817/90A149 (女)67829/90A149、各高さ:約15cm




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