マイセン「2023年イヤーコレクション」をご紹介します。
毎年発表される「イヤーコレクション」が、全国の主要百貨店やマイセンリーガロイヤルショップ(大阪)で販売中です。
2023ミニ干支「卯(ウサギ)」*日本オリジナル*
マイセンの若き造形家、マリア・ヴァルターによるデザインのシリーズ。
毎年マイセンを代表する絵柄が干支に配されるのが特徴です。今回は「散らし小花」です。
19世紀初頭のビーダーマイヤー様式の典型的な小花で、平和と家庭の幸せを願う思いが込められています。
バラや忘れな草、スミレなど可憐な野の花です。雌の背中には子ウサギが、雄はお餅をついている様子が表現されています。
(品番:雌83644/900300、雄83643/900300、高さ各約7cm)
干支プレート「四つ葉のクローバーをみつけたウサギの子」*日本オリジナル*
マイセンの絵付師、エルケ・ダンネンベルクがデザインしました。月明りのもとで遊ぶウサギの子が愛らしく表現されています。
(品番:54614/76A131、径約19cm、プレートハンガー付)
2023イヤープレート「ハイデルベルク」
マイセンのアーティスト、アンドレス・ヘルテンがデザイン。
ネッカー川に架かる橋、アルテ・ブリュッケ越しのハイデルベルク城が表現されています。
(品番:54624/76A028、径約27cm、プレートハンガー付)
MEISSENメモ(101):マイセンの「デジュネ」セットについて
マイセンの「デジュネ」セットについて
17~18世紀のヨーロッパの宮廷で流行した、新しい飲み物を楽しむために生まれた「デジュネ」セット。
「デジュネ」はフランス語で「昼食」の意味ですが、マイセンでは、2人用の朝食用セットのことをいいます。
カップ2客、ポット、シュガーポットとクリーマーなどがお揃いのトレーにのっています。
コーヒー、ティー、そしてカカオを使った飲み物のショコラは最高の贅沢として知られ、
それを味わうための磁器は急速に発展していきました。
優れたフォームと絵柄が次々に生まれ、宮廷の話題を独占していました。
現在でも当時のフォームに新たな絵付をしたさまざまな「デシュネ」が作られています。
MEISSEN マイセン「養成学校」の生徒たちによるマグのご紹介
マイセン「養成学校」の生徒たちによるマグをご紹介します。
国立マイセン磁器製作所には、
1764年に設立された付属の養成学校があります。
マイセンの絵付師たちは皆、この学校の卒業生です。
応募できるのは15歳から18歳まで。
デッサンによる書類選考後は、1週間にわたり厳しい試験が行なわれ、
合格者は4年近くこの学校で絵付を学ぶことが許されます。
最初の1年間はデッサンのみ。
修練を重ね、顔料の知識を習得し、無事卒業作品が認められた人のみが
マイセン磁器製作所に入ることができます。
その生徒たちが製作所の開窯310周年を記念し、
マグにマイセンの象徴「剣マーク」をモチーフにデザインしました。
伝統と現代のスピリットが調和した若々しい作品です。
*国立マイセン磁器製作所の絵付技術の伝統が、2016年にドイツ国内の無形文化遺産に選ばれました。
またその卓越した職人技を存続するために多大な貢献をしていることも評価されています。